カブトムシ(aiko)
aikoは,個人的に好きな女性ボーカリストでかなり長い間上位にいる。
この人,本当に歌が巧い。圧倒的に巧い。
カラオケで歌うとよく分かると思うが,曲のコード進行が変態的で,普通にうまい程度の人が歌うと,まず,どこかで外す。
胸のどこかにちょっと,チクッではなく,ムニュっと引っかかるメロディーを,すっきり爽快でもなく,しかし例えば絢香のようなコッテリした感じを出し過ぎず,絶妙なバランスで歌う。
一般人が歌うにはハードルの高い歌を歌っているにも関わらず,そのバランス感覚からある程度の大衆性も獲得し,テレビというメディアにも順応しているので,お茶の間でも目にすることが多かった。
カブトムシ(平成11年 1999年)は,初期の名作である。
テレビで放送されたこのライブは,aikoのボーカリストの素晴らしさが存分に発揮されている。