星のラブレター(THE BOOM)

THE BOOM は,所謂第二次バンドブームの中から誕生したバンドだ。

結成当初は,基本的に,スカバンドだった。

スカ,と言われても,ピンと来ない方は,東京スカパラダイスオーケストラの曲を想起してもらうとよい。THE BOOMの初期の曲は,楽器構成こそ違うものの,リズムは両者に共通していると,多くの方が感じるはずだ。

THE BOOMは,3枚目の「JAPANESKA」辺りから沖縄音楽を取り入れはじめ,4枚目の「思春期」に収録された島唄は,かなり経ってたからオリオンビールのコマーシャルソングとして沖縄から全国に広がっていく。

その後は,日本の民謡を含めた民族音楽を取り入れ,多国籍なルーツを持つ異色なバンドとして成長していった。

日本のロックバンドの多様性を広げたバンドだと思う。

 

星のラブレター」(1989年 平成元年)は,デビューアルバムに収められている。当時,この曲の「あんなに 楽しかった 夏休みだったのに 君のママとも なかよくなったのに」の辺りの,ギターの弦を「キュッ」と擦る音を,どのアンプとスピーカーが気持ちよく再生できるか聞き比べた。

 


THE BOOM 星のラブレター