「四月は君の嘘」雑感③ 映画と原作漫画,そしてアニメ

最初に断っておくが,ぼくは映画を観ていない。

多分お金を払って映画館に観に行くことはないだろうと思う。

テレビでやってたら,観てもいいかな。

 

理由は,広瀬すずが好きになれない,とかそんな陳腐(by相座凪)な理由ではない。

 

映画版には,「有馬公生」を主軸としてこの物語が語られるための重要な人物が3人,相座武士,井川絵美,そして相座凪が出てこない。

ということは,基本別な話だと思えるのだ。

 

端的に言うと、原作は「有馬公生」の自立、幼年期からの脱皮の話。

 

映画版は、「宮園かをり」と「有馬公生」のラブストーリー。あえて「宮園かをり」を先に書いたのは、映画のキャストも広瀬すずが先に書かれてあるし、大方広瀬すずありきの企画だったのだろうと予想するからだ。

 

アニメ版は、原作準拠だが、ディテールをいじることで2人のラブストーリーの色を強めている。

 

どれが好きかと言われれば、原作一押し。

 

アニメ版の美しく、作風にぴったりの色彩感覚、2クールでも全く崩れなかった作画の超絶のクオリティ、演奏シーンの迫力は、原作読んでても、観る価値あり。

 

まあ,映画だと結局尺の関係で原作準拠の話にはできなかっただろうな。

アニメ版22話でさえ,細かなところで原作と比べると端折りがあるんだから,2時間弱だと「有馬公生」と「宮園かをり」の話にするのは,ある意味賢明だったのかもしれない。

ところで,「宮園かをり」は広瀬すずが適役だったのだろうか?

 

<もう少し続く>